『シンジル、ヒト。』

※ 台詞中の「○○」は相手の名前、もしくはお好きな名前を入れてください ※



♂ ―――世界で一番大好きな君を、僕は待ち続ける…。

♂ 彼女が海外に行ってから2年、
  すごく長かったけど…いざ今日になってみるとあっという間だったな…。

♂ 僕の彼女、○○が勉学の為海外留学し二年。
  今日は、彼女の帰ってくる日…

♂ 手紙や写真、送って貰ってたけど…。
  …早く会いたいな。
  そういや、彼女に告白したときもこんな感じで待ってたっけ。

♂ 「俺と…付き合ってくれますか?」

♀ 「…時間をもらえますか。」

♂ 「…はい。」

♀ 「明日のこの時間、この場所で。…想いは、伝えるから。」

―――――――。

♂ 「やっぱ、来ないか…。振られちまったかな。」

♀ 「××くん…。」

♂ 「ぁ…。」

♀ 「えと、…ごめんなさい。」

♂ 「こちらこそ…付き合ってくれ、なんて言ってごめん…」

♀ 「へ?」

♂ 「…え?」

♀ 「私が言ってるのは遅れてきた事だよ?」

♂ 「…つまり?」

♀ 「…不束者ですが、よろしくお願いします。」

♂ 「…こちらこそ。」

♀ 「でもね…話があるの。」

♂ 「何の?」

♀ 「私…明日から二年間、留学…するんだ。」

♂ 「…何処に?」

♀ 「フランス。夢があってさ…それを追いかけたくて。

♂ 「そっか…」

♀ 「××くん。」

♂ 「…何?」

♀ 「二年間、私の事を忘れずに待ってて…くれますか?」

♂ 「…待つよ。」

♀ 「私以外の女の子に手出しちゃ駄目だよ?」

♂ 「判ってる。」

♀ 「手紙書くからさ、返すの忘れちゃ…やだよ?」

♂ 「うん、絶対返すよ。」

♀ 「…ありがと、じゃあ安心して行けるね。」

♂ 「また…会えるんだよな。」

♀ 「…二年後に。」

―――――――。

♂ 「告白したのにいきなり二年越しの再会…か。」

♀ 「××、くん。」

♂ 「…おかえり。」

♀ 「…待っててくれたんだね。」

♂ 「手紙だって送ってたろ?」

♀ 「二年間…想い続けてくれたんだね。」

♂ 「好き、だからな。」

♀ 「公の場で言われるのはちょっと恥ずかしいかな…。」

♂ 「二年間、待ったんだからな。」

♀ 「…私さ。帰ってきたら言おうと思ってた事があるの。」

♂ 「何だ?」

♀ 「二年前のあの日の、ずっと前から思ってた事。」

♂ 「聞かせて…くれるかい?」

♀ 「2年前のあの日に言おうとしていた事―――。」

♀ 「私も、ずっと貴方の事が、好き…」

―――Fin