キャラ・配役
※医師は本当にチョイ役です・・・かぶれば、3人でもできます・・。
*********** 渚・N「これは、とある病院の中での物語」 光「僕は、相馬 光。もうずっと小さい頃からこの病院に入院してる。」 渚「私は、川口 渚。もうずっと小さい頃からこの病院に入院してるの。」 鉄「俺は、滝村 鉄。もうずっと小さい頃からこの病院に入院してるぜ。」 *************** 光・N「僕達は、ずっと幼馴染で、ほとんどの時間を一緒にすごしてる。 だから、何をするにも一緒だった。」 渚「学校へ行くよ〜!遅刻する!もう置いていくからね!」 鉄「ちょ、待てって!今靴履いて・・・うわっ!」 光「何やってんの鉄?こんなところで寝転んで。」 鉄「光!おまえ冷静に状況判断してないで助けろよ!靴履くの失敗したんだよ!」 光「あぁ、そう。じゃ、がんばって。」 渚「それが一番ね。じゃ、光行きましょ。」 鉄「お前ら鬼だ〜〜!」 光・N「僕らは入院してても学校へは行ける。近くの高校だけどね。 一般の同じ学生と生活してるよ。学校の友達もたくさんいるし、よく話もする。」 〜〜〜学校〜〜〜 鉄「お前ら、よくあんな眠たくなる授業聞いてられるよな・・・すごいよ。」 渚「あんたがだらしないからでしょ?もっとしっかり勉強しないと、期末・・落とすわよ?」 光「ハハハ・・確かに。でも、自分の知らないことを教えてもらうんだから、結構楽しいよ?」 鉄「カーッ。いいねぇ、優等生は。いいですよ、俺は馬鹿ですよ〜だ。」 渚「ま、いいわ。今日は学校お終い。帰る準備しなさいよ。」 鉄・光(代表・鉄)「へーい」 渚・N「私達はいつも帰るのは3人。 みんなは友達と楽しく帰ったり部活に行ったりするのだけれど、 私達三人はいつも一緒に病院に帰ってくるんだ。帰り道はいつも同じ。 で、自分の病室に戻るの。 そのあとは絶対談話室でお話しするの。それがいつもの日課。 でも、明日はみんなでお話ができないの。明日は私が検査だから・・・。」 〜〜〜談話室・夜〜〜〜 鉄「あ、そうだ。明日、渚って検査なんだよな・・・何時から?」 光「あぁ。そうだったね・・・」 渚「確か10時からだったわ・・・一緒に学校行けないね。」 光「また、検査室の前で待っていてあげたいんだけど・・・できないね。」 渚「うん・・・・」 鉄「あーもう!そんな暗い事言ってないで!いつものことだろ?! 俺たちだっていつもされてるじゃん!検査なんて」 光「でも・・・何か見つかったら大変だよ?」 鉄「それは・・そうだけどよ・・。」 渚「ありがとう。二人とも・・・でも私は大丈夫だから・・・。」 鉄「まぁ、心配してもどうにもなるわけでもなし。」 光「そうだね・・・それじゃ、明日・・がんばって。」 渚「うん・・・あ、それでね・・・!」 渚・N「こうやって私たちの生活が終わっていく。これがいつもの日常だった。 そして、明日も少し違う、いつもの日常が来ると思っていた。」 〜〜〜翌日・学校〜〜〜 鉄「大丈夫かな・・・渚。」 光「きっと大丈夫だよ。いつもそうやって心配してるけどいつも何も無いじゃない。」 鉄「そうだといいけどな・・・。」 〜〜〜同時刻 病院・第一検査室〜〜〜 医師「それじゃあ、今日も検査だね。 わたし達もこれだけ回数を重ねると、だんだん怖くなってくるよ。 ”君たちが検査をしてるがために体調を悪くしてしまわないか”ってことにね。」 渚「大丈夫ですよ、先生。またいつもの日常でみんなと学校に行けるって信じてるから・・。」 医師「そうだといいがね・・・。」 渚「何か大変なことでもあったんですか?」 医師「それは今から検査しないとわからない。 さっ、検査室に入った入った。早く終わらせよう。 実は、わたし達も検査は嫌いなんだ。時間がかかるからね。 早く終わらしてご飯が食べたいよ。」 渚「フフッ、そうなんですか。じゃあ、先生に協力して早く終わらせちゃいましょう。」 医師「じゃあ・・・始めるよ。」 〜〜〜15時30分 学校終了〜〜〜 光「鉄!」 鉄「光!」 光「行くよ!」 鉄「おっしゃぁ!」 光「渚・・・大丈夫かなぁ・・・」 鉄「大丈夫じゃないかも。ものすごく嫌な気分がするぜ。」 光「とりあえず早く帰ろう。」 〜〜〜15時45分 病院・渚病室前〜〜〜 鉄「ここだ。覗くぞ。」 光「いいの?マジで?」 鉄「いいんだよ。・・・アレ?渚の親がいる・・。」 光「本当に?僕にも見せて。」 鉄「ココからじゃ、何話してるのか聞こえないな・・・・」 光「確かに・・・後で出直そうか・・・。どうする?」 鉄「どうだか・・・話しも分からないし・・・帰るか。夕食後に談話室で。」 光「わかったよ。ここは引こう。」 〜〜〜夕食後・談話室〜〜〜 光・鉄・渚(代表渚)「・・・・」 光「昼間・・・なんだった?」 渚「あんた達覗いてたでしょ?」 鉄・光(代表鉄)「ドキィ!!」 渚「モロバレ。目がギラギラ光ってたわよ・・・。」 鉄「マジか・・・」 渚「で?何が聞きたいわけ?」 光「昼さ、親が来て・・・」 鉄「昼間親がきてたろ!なんでだよ!」 光「人の言葉さえぎるのやめてよ・・・」 鉄「いいだろ?聞くこと一緒なんだから。」 渚「何だっていいでしょ・・・。」 鉄「何だっていいわけねぇだろ!俺たちずっと一緒に考えてきたじゃねぇか!」 渚「確かに・・ずっと一緒に考えてきたけど・・これは私の問題なの!!ほっといてよ!」 鉄「ほっとけるかよ!親友の一大事なんだぞ!!」 渚「まぁ、私の言い方も悪かったわ。今日は本当になんでもなくて、ただのお見舞い。」 鉄「なんだよ、いきなり・・俺も悪かった。」 光「・・・渚、もう治らないんだよね・・・・。」 渚「・・・・ッ!!」 光「なんとなくわかった。いつも冷静な渚がここまで怒る事ってあんま無いし、 部屋を覗いたときも親がたくさん書類っていうか封筒を持ってたし。」 鉄「やっぱり、長く一緒にいると伝えたくないことまで分かるみたいだな。」 光「ごめん・・・」 渚「もういいわ・・・確かに私はもう学校にも行けないし、ココから出ることも出来ない。 だけど、鉄。あんただって隠し事してない?」 鉄「っ!? なんで知ってんだよ。せっかく心配させたくないから隠しておいたのに・・。」 渚「分かんない訳無いでしょう・・・あんだけ普段よりハイテンションで騒いでいれば。」 鉄「しょうがねぇだろ・・最後ぐらい楽しくいてぇじゃんかよ・・・」 光「やっぱり・・二人とも心配かけたくないから言わなかったんだよね。」 鉄「光には隠し事できねぇな。」 渚「そうね、いつも私たちがケンカするとすぐおさめちゃうんだから・・・」 光「じゃあこうゆう風に考えたらどう? (歩けど歩けど終わりがないのが人生。人は死ぬんじゃない、歩くのをとめただけ。 後ろで見てるよ。大切な人は振り向けば、後ろで手を振ってるよ。)」 光「そうすれば、みんなずっと一緒にいる気がしない?」 鉄「うーん・・なんか言ってることがよくわからんが。」 渚「鉄ってホントにバカね。私はそれぐらいわかるわよ。」 光「ほらほら、ケンカしない、ね。」 渚「あーあ、やっぱり光にはかなわないね。」 鉄「だな。」 〜〜〜エピローグ〜〜〜〜 光「僕の後ろには、渚と鉄がきっといると思う。 僕の心の中では生きてるから。 なんだかんだいって僕は今は元気に過ごしてるけど、辛かった時期もあった。 やっぱり、自分だけ元気なのは凄く罪悪感がある。 だけど、僕の親友と片思いの恋人は辛くてしんどくてもっと生きたかったんだと思う。 でも、いなくなってしまった。 だから、僕はもう二度と会えない心から愛する片思いの恋人と 親友のために精一杯生きてやるんだ。」